Little Strange Software

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お気に入りの作家さん

 どうも!LSSです!

 

 最近、あまりAndroidネタに触れてない記事が続いてる気がしますが、今回も関係ない話ですw

 

 自分はあまり、読書家ってほどの読書家ではないのですが、いくらかは小説や漫画を読みます。

 

 星新一氏やコナンドイル氏といった有名どころで好きな作家さんもいますが、(こういうと失礼かも知れませんが)現在ではあまり名前が知られていない作家さんでも、自分の琴線に触れる、というかすごく作風が好きな作家さんがおられます。

 

 今回はそんな感じの記事になります。

 

 

 

 

児童書

小沢 正

 児童書作家さんです。

 氏の作品の内では「目をさませトラゴロウ」が知られているほうかな、と思いますが、自分はそれ以上に好きな他の作品がごろごろあります。
 大人になってから読んでも楽しく、そして時に深く考えさせられるテーマが、ほのぼのとした作品世界の裏側に隠されている、そんな作風がツボります!

 

のんびりこぶたとせかせかうさぎ

  子供の頃に読んで、強く記憶に残った本。

 人間と動物が共存する町(氏の作品世界ではよくある設定)で、ハウスシェアしている、のんびりやのこぶたと、せっかちなうさぎ。

 こぶたは食べたいものを食べ、スローライフを過ごしているのに対し、うさぎは向上心に燃え(人間に対するコンプレックスの裏返し?)、好物の人参を食べるのを自制し、時に自堕落なこぶたに苛立ちを見せるが…と解説っぽく書くと難しい言葉を出したくなりますが、あくまで子供向けに童話調に物語は描かれています。

 こぶたとうさぎ、として書かれていますが、人間でも「全く性格の異なる二人が仲良く暮らすには…」と考えはじめると、人間関係に悩んだ時に脳裏に蘇ってくるお話です。
※今、手元にこの本がないので、かなり記憶頼りに書いています。
 記憶違いがあったらメンゴ!(どんなレビューやw)

 

 

きつね先生のふしぎ

  今も手元にある本。

 小学校の教師を務める、きつね先生はテストを出すのが大好き。
 自らテストプリントを作っては子供たちにテストを受けさせるような先生でしたが、校庭で頭にボールが当たるという事故を境に、突然、テストを出す事に疑問を感じ、用意してきたテストを全て捨てて、教室で子供たちに「おはなし」を聞かせるようになる。

 そうしていると、実は裏で「テスト VS おはなし」という組織的な対立が存在する事を知り、それに巻き込まれていく…というサスペンス味なお話。

「おはなし」が軸になっているので、作中にいくつもの「お話」が登場し、小沢正オムニバス的な楽しみもあります^^

 作中作は、メインストーリーの登場人物の創作物という事になっているので、メインストーリーと微妙に相互干渉してもいます。

 一番最後の「おはなし」、なぜそこでそのキャラがそんなおはなしを…と答えが出ない謎が心にひっかかる、きつねにつままれたか、たぬきに化かされたか、って感じの読後感もまたいい!

※アフィリンクはってはいますが…恐ろしいプレミア価格ですね^^;;;

 

 

推理小説

 泡坂 妻夫

ちょっと古めの時代の推理作家さんです。
創作手品もされていたそうで、その作品もトリック仕掛け(推理小説なので、作中にトリックが出てくるのはもちろん、小説そのものに大掛かりなトリックが仕掛けられている作品もあります)が楽しいです^^

自分が氏の作品を知ったきっかけは、古本屋で「自分が生まれた頃に出版された推理小説雑誌」を見かけて購入したところ、短編ながら今までに読んだことのないタイプの推理小説が掲載されており、シリーズ中の一作のようなので単行本を探し求めた…のがきっかけでした。

ネタバレになるかも知れないので、どう読んだ事がないタイプかを文字色を白で書くと、事件が発覚する前に探偵役が事件とそのトリックを推理してしまうというものでしたwww

 

亜愛一郎シリーズ

この3冊で一つのシリーズ、それぞれが短編推理小説の詰め合わせとなっています。

個人的には初期のもののほうがより面白いと思いました^^。

 このシリーズに共通して言えるのは、ほとんどの話がコミカルに描かれており、主人公の個性がとぼけてるのがまたいい味を出しています!

 

 

夢野 久作

もっと古い時代の推理作家さんです。

大正~昭和初期にかけて作品を発表しておられました。

と書くと「古い日本語で読み難いのでは?」と危惧されるかも知れませんが、その心配は全くといっていいほどありません!(多分w)

氏の代表作はなんといっても長編ドグラマグラファイナルファンタジーに出てきたドグ・マグ・ラグ三姉妹の元ネタとも言われています。名前だけ。) ですが、自分が一番好きな作品は…

悪魔祈祷書

短編です。
その1本の短編の全てが「古本屋の店主」のセリフのみで話が構成されており、落語のような感じです。(店主自身、話の中で「噺家を志した過去がある」事を言ってたりもします)
 とりとめもない世間話から、だんだんと怪しい伝説の本「悪魔祈祷書」の話になっていき…と、その伝説の本自体も興味深いのですが、急展開で話が収束に向かう、短編なので是非ご一読いただきたいお話です。

※著者没後50年以上経過しているため、青空文庫でも多数の作品が堪能できます。

 

 

 

 以上、LSSのお気に入りの作家さんと、その作品のご紹介でした!