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自作小説:「猫耳だにゃ!」第1話(全1話)

 どうも!LSSです!!

 

 class作成シリーズが続いてる中で突然、さしはさみますw

 

 

まえがき

 不定期に突然やってくる、「20年ぐらい前に書いた小説を晒す記事」

 今回は、とある草の根ネットで行われた猫耳をテーマに小説を書く」という企画に参加して書いたものとなります。

 

 

猫耳だにゃ!」第1話(全1話)

「おっはよーッ!!いい天気だにゃッ!!」

「おぅ、遅かったじゃ…げっ!何それ!?」

 

 なんと、デートに遅れてやってきた俺の彼女の頭に、巨大な猫耳がのっていた。

 

「へっへーッ。カワイイでしょ?」
「は…恥ずかしいっ!!取れよ、おめーはぁ。」
「や・だ・にゃんッ!」
「その、『にゃん』ってのもよせ。ったくイイトシしてぇ。」

 

 うざったいので、俺の手で取ってやろうと手を伸ばす。

 

「いたッ!痛い、痛いってばァ!!」
「何これ?取れね…あれ?」

…彼女の顔の横についてた、ヒトの耳が見当たらない。

 彼女は…俺の視線の意味に気付いたのか、泣きそうな顔をしている。

 

「…今朝ね…、起きたら…こうなってたの…。」
「…。」
「カズちゃん…こんなアタシとデートするの…いや?」

 

なんて、目に涙ためて言われた日にゃあ、俺は…。

 

「な、何いってんだよ。そんなん気にしねーよ。」
「へへッ。そう言ってくれると思ってたにゃ。」
「けっ、泣きそうだったクセに。でも、せめてその『にゃ』はやめろよな。」
「えーっ。だってヤッパ猫耳ったら『にゃ』だと思うにゃ。」

 

 こいつは…と思ったが、もうこれ以上反論しない事にする。
 なんせ俺だって猫耳少女のマンガ描いてて(同人だけど)、それに「にゃ」って言わせてるし。

 

 開き直った俺達は(彼女は元々喜んでるようにも見えるが)、いつものサ店に入る。
このサ店は俺の姉貴がウェイトレスやってて…

 

「な、な、なんだ!?その頭は??」

 

 なんと!姉貴の頭から、スヌーピーの耳みたぃなのが垂れ下がっている!!

 

「あんた、何言ってんの。千代ちゃんだって猫耳じゃん。ねー。」
「ねー。」
「そりゃ…」

 

 俺はそれ以上何も言えなかった。

 

 

 店を出て、よく見ると街は…街中の女という女は…ヒトの耳をしていなかった。
 鼠耳、豚耳、兎耳。あげく、触覚みたいなのが飛び出してるヤツもいる。

 

 夕方、彼女を家まで送り届けた俺は、ダッシュで家に駆け戻った。
 そして俺の部屋の戸を開けると…やはり。

 

 

 

…そこには、ヒト耳の猫、モモ(♀、2歳)がいた。

 

 

 

あとがき

…自分で、自分がこんな能天気な話を書いていた事にびっくりですw

 書いていた当時は「年齢=彼女イナイ歴」だったはずなので、なおさらよく書けたものだと(恥ずかしげもなく、って意味でw)