どうも!LSSです!!
読書の秋、言ってる間に冬が来そうなんで、今のうちに書いておきますw
今までに読んだ本のうち、著者が有名人、あるいは有名人に近しい人で、その人となりに触れる事が出来るけど、あまり知られていないんじゃないか?って本を2冊、紹介したいと思います!
サザエさんの東京物語(長谷川洋子氏著)
著者、長谷川洋子さんは、あの「サザエさん」の著者、長谷川町子さんの妹さんです。
内容はエッセイなんですが、サザエさん~でエッセイというと、
↑こちらの本(こっちは町子氏著)が知られています。
これはかなり前に出版された本で、自分が子供の頃から家にありました。
(この本の面白いところは、基本は文章なんですが文字が活字じゃなく手書き文字で、さらに文章に小さい絵が混ざっている…今のスマホで使われる絵文字のルーツと言えるかも!?)
どちらも、長谷川家の三姉妹の幼少期から近代までの回顧録的な内容で、かの国民的人気漫画の誕生の舞台裏がかいま見れる内容です。
で、「うちあけ話」もとても面白い本ですが、今回紹介する「東京物語」は「うちあけ話」を面白く読んだ方で「さらに深く」長谷川家の過去を知りたくなった方向け!
著者が違うので視点が異なり、また「うちあけ話」はあくまで町子氏の主観で書かれていましたが、「東京物語」はその町子氏をも傍から見た内容となっています。
「東京物語」は文庫化される前にも一度出版されていましたが、文庫化の際に一部加筆されています。(その間に三姉妹の長女、毬子氏がご逝去されているのでそれに触れた内容)
余談ですが、自分は文庫化前に買っていたにも関わらず、文庫版もまた購入しました!
ところで、この記事を書き始めてから知ったんですが、「うちあけ話」復刻されてるんですね!
例の絵文字スタイルは斬新で、何名かの漫画家さんがパロっていたので、そのルーツとしても価値があると思います。
マンガ狂殺人事件(赤塚不二夫氏著)
本格長編推理<私>小説というジャンル(?)の本、自分はだいぶ前に古本屋さんで出会いました。
「本格推理」ではない気がしますが…著者が赤塚不二夫さんなだけに
「これでいいのだ」なんでしょうw
1984年7月初版のこの本。
内容は、トキワ荘時代から始まり赤塚氏が売れっ子になった後までの長い時間軸の中の話ですが、何人もの実在する漫画家さんが殺されていく…という点ではもちろんフィクションです。
各章のタイトルが有名な推理小説のもじり(第1章 スタイルズ・トキワ荘の怪事件)だったり、各章の冒頭に元ネタの一部が引用されていたりしますが、
推理小説だと思って読まないほうがいいですw
小説の体をとってはいますが、実際にあった出来事や交友関係と、フィクションが絡まりあっており、何が本当で何がフィクションやら分からなくなりますが、それもまた楽しいですw
半分エッセイ・半分フィクション、って感じでしょうか。
日本の漫画史の重要な転換ポイント、トキワ荘関係の話を集めたい方にオススメ、
でも「話半分」にね!
…ところで、この本「面白推理文庫」っていう枠で出版されてるんですが、巻末に同文庫の他の本の紹介が、
近刊
…とあり、タイトルと著者だけでなかなか惹かれるものがありますw
では、今回はこのへんで!
次回またよろしくです^^